植物人間、消えた6人目、原作者の死、謎のトラウマ回。
あなたはドラえもんの都市伝説をいくつご存じでしょうか?
僕と同世代だと、金曜夜19時にドラえもんからのクレヨンしんちゃんってのが子供にとっての楽しみでしたよね。
そんなドラえもんは1979年に第1話が放送されてから、45年も経っています。
その長い歴史の中で生まれた都市伝説を今回は4つ、濃い目に紹介していくので、ぜひご覧あれ。
ドラえもんという作品の主人公であるドラえもんは、実は存在しないという都市伝説。
ある日、のび太が学校から帰宅すると、荷物をまとめて未来に返ろうとするドラえもんの姿がありました。
ふしぎに思ったのび太が「どうしたの?」と聞くと、ドラえもんはこう答えました。
「未来からの渡航者たちのマナーが悪いから時空法が改定されて未来に帰らないといけなくなったんだ」
ドラえもんは、のび太の悲しむ顔を見たくないという理由で、黙って未来に帰ろうとしていたんです。
のび太は必死に止めようとしましたが、ドラえもんは涙をこらえながらタイムマシンに乗り込み、未来へと帰っていきます。
独りになった部屋で泣き叫ぶのび太でしたがここでシーンが切り替わります。
病院のベッドで眠っているのび太。
その傍らには、花を添えているのび太のママの姿がありました。
ママは大粒の涙を流すのび太の手を握りしめながら、
「のびちゃんが事故に遭ってから半年経つわね。今日は悲しい夢でも見てるのかしら、お願いだから早く目を覚まして、お願い。」
ドラえもんが居る世界は、植物状態になったのび太が夢の中で作った架空の物語でした。
結構有名な都市伝説で、何度か聞いたことがあると思いますが、何回聞いても悲しい話ですよね。
ちなみにこの都市伝説にはモデルがあり、藤子F不二雄先生が、実際に出会った植物状態の男の子を頼りにして作ったものという説があります。
その少年がたまに寝言のような感じで口にする言葉があって、
それが「猫型ロボット」「何でも出てくるポケット」と言った言葉で、
そういった言葉をノートに書きためて、最終的にドラえもんを編み出したという説。
なので、実際に作中の主人公のび太も植物人間であり、その夢の中で描いた物語なんじゃないかという都市伝説でした。
1996年9月23日、当時、ドラえもんは金曜の19時に放送されていたんですが、この幻の回は「深夜」に放送されたと言われています。
もちろんドラえもんが深夜に放送されていたとしたらそうとう特別な回と言うことになりますし、当時の新聞にも載っていません。
この「行かなきゃ」の内容は色んな説があるんですが、その中でも有名なのが、
「深夜に突然ドラえもんの放送が始まり、真っ暗な画面で歩いているのび太の後ろ姿が延々と放送された末に、のび太が突然振り返って「行かなきゃ」というセリフを一言だけ残して放送が終了する」というもの。
新聞のテレビ欄にも載っていなくて、その他にも何の予告もせずに深夜に放送されたこの回ですが、ネットでは多数の「見た」という体験談が存在してるんですよね。
そんな「いかなきゃ」という回ですが、なぜこのような回が放送されたのか、という所まで考察されています。
それが「藤子F不二雄先生の追悼目的でテレビ局が流したのではないか」というもの。
藤子F不二雄先生がなくなったのが「1996年の9月23日」で、この「いかなきゃ」の放送日と同じ日なんですよね。
なので、この「いかなきゃ」というのは「天国へいかなきゃ」と言うテレビ局の「安らかに眠ってください」の意だったのではないかと言われています。
しかし、テレビ局がやるにはあまりにも大胆で思い切った行動なので、僕的にはもう一つの
「藤子F不二雄先生自身が、作っておいたアニメーションを自分が死んだら流してくれ」
と頼んでいたという説が濃厚だと思ってます。
ちなみに、ストーリーもなくセリフが一言だけという意味不明な内容のまま放送されたのは
「藤子F不二雄先生が急死したから作る時間がなかった」
と言われています。
1979年4月2日に放送された記念すべき第1話『夢の町ノビタランド』
この話は単行本第3巻のエピソードで、遊ぶ場所がなくて困っているのび太が、いつものようにドラえもんに相談して出してくれた「写真に撮った場所をそのまま小さい模型のようなものに変えてくれる」秘密道具『インスタントミニチュア製造カメラ』を使って、小さな街を作り、友達皆を誘い、ガリバートンネルで小さくなり、その小さな町で誰にも邪魔されず遊ぶ。
という回なんですが、いつものメンバーである「のび太、ドラえもん、スネ夫、ジャイアン、しずかちゃん」の5人以外に、この話の中では6人目の少年が描かれているんです。
この頃のアニメに出てきそうっちゃ出てきそうなオーラを放ちながらみんなと一緒に居るんですが、このアニメの中で話すのはこの一言のみ
「いっぺん道の真ん中で寝てみたかった!」
これが最初で最後のセリフで、この少年は第1話にしか登場しない『幻の少年』となりました。
しかし、考察大好きネット民たちはココで終わらず、この少年の正体を突き止めようと調査を開始し始めます。
その結論、原作に出てくる「安雄」という人物だということに落ち着いたんです。
安雄とは、たまにアニメにも出てくるキャラクターなんですが、原作の『夢の町ノビタランド』では、この安雄が「いっぺん道の真ん中で寝てみたかった!」と発言している事から、制作陣が安雄をモブキャラと勘違いして描いたのがこの謎の少年であると結論付けられました。
そして2019年4月5日、『夢の町ノビタランド』のリメイク版が放送されます。
今回はあの少年ではなく「安雄」が描かれているであろうと、ネット民から注目を浴びたこの回でしたが、結果は…
やはりきちんと安雄が描かれていました。謎の少年の後ろに。
謎の少年を安雄に書き替えるのではなく、謎の少年+安雄になってしまっていたことから、この少年は本当に『謎の少年』になってしまったのでした。
1984年7月20日に放送されたとされる『タレント』という回。
作画はぐにゃぐにゃ、ストーリーは意味不明で、放送されたという記録もないけど、目撃者は多数いて、放送日時もハッキリとしている、とても不気味な回。
当時はあまり話題にならなかったようですが、2018年ごろから都市伝説として話題に上がるようになり、今ではドラえもんで1番と言っても過言ではないほどの都市伝説になっています。
そんなタレントの内容は、
『雨の中、傘をさしてドラえもんと歩いているのび太が「地下世界の商店街に行きたい」とドラえもんに頼んだところから物語が始まります。
2人はいつもの空き地から通り抜けフープで「地底」に繋ぎ、地下にもぐることに成功しました。
そこは照明がないのに地底とは思えないほど明るく、不思議な場所。
そんな世界に困惑している2人のもとに、赤いベレー帽をかぶった少女が登場し、「赤い封筒、鉛筆、インク」を渡して去っていきます。
のび太とドラえもんがその少女を追いかけていると、警官のような人が現れ「君たちは撮影に来たのか?それなら場所はあっちだ」
と案内され、行ってみると地球のようなミニチュアがありました。
しばらく見ていると、そのミニチュアがパックリと割れ、中から黒い血のようなものが出てきて
のび太とドラえもんが震え上がる。』
そこでこの会は終了という子供の夢の中をそのまま話したみたいな、マジで意味不明な回。
最近ではこれに加えて、スネ夫が交通事故で死ぬシーンもあったと言われています。
この都市伝説回の正体は未だ解明されていないのですが、いくつかの説は浮上しています。
複数の回を混同してしまったのではないか
この説が一番現実的な説で、
- タイトル『夢の町ノビタランド』の『タランド』が崩れてタレントに見えた
- 冒頭部分のストーリーが『地底の国探検』
- 最後のストーリーが『地球製造法』と『風船が届けた手紙』
と言った風に、目撃者が複数の回を記憶の中で混合して話してしまったのではないかという説。
作画がグニャグニャだったのも作画が定まっていない最初期のものと、それ以降のものが合わさった結果だと捉えることができます。
しかし、この中で1番古い『夢の町ノビタランド』の放送は1979年なのに対して、1番新しい『地底の国探検』は1998年なので、約20年も開いていて、記憶の混合が起こるにはちょっと無理があるんじゃないかなって思うんですよね。
なので結局この都市伝説回は『意味不明!』
ということで今回はドラえもんの都市伝説でした。
ドラえもんは意外と都市伝説の数は少なくて、同じものの考察が何年もかけて意見を変えていっているものが多かった印象です。
なので知っているものが多かったかと思いますが、1つでも知らないものがあって楽しんでいただけてたら光栄です。
前回はクレヨンしんちゃんの都市伝説を10個紹介していたり、shorts動画でも色んな都市伝説を紹介してるので、よかったらチャンネル登録だけしてもらえれば、ちょっと暇なときにひょこっとオススメ動画に出てくるかもしれません。
と言うことで、エニグマでした!