エニグマンTVへようこそ、エニグマです。
今回はうる星やつらのトラウマ回を4つ紹介していくんですけど、この動画を作るキッカケになったのが、前回出したこの動画。
うる星やつらが結構人気なことに気付いて、他の人はどんな動画出してるんかなーってYouTubeで調べてみたら、マジで誰も出してなかったんですよね。
だから僕が出せばみんな喜んでくれるんじゃないかなーって思ったんで、作りました。
当時見てた人に、懐かしい記憶に浸りながら見てもらえればなって思います。ではどうぞ。
今から300年前の江戸、萩原新三郎という容姿端麗にして情に厚く、偏差値も70と言う立派な青年が居ました。
彼はふとしたことからお露という美しい女性と出会い、1目で互いに引き寄せられた2人は、夜な夜な逢瀬を重ねるようになり、お露が来るときは必ずカランコロンという音が鳴り響き、牡丹灯篭を持ってくるんです。
まるでお化けのように足元は灯篭の明かりしか見えず、すーっと滑るように近付いてきます。
そんなお露と会うたびに、新三郎の目もうつろになっていくんですが、そんなある日、お露にキスを迫る新三郎。
ちょうど新三郎の身を案じた隣の男がこっそり家を覗くと、新三郎がキスしようとしていたお露のシルエットはなんと骸骨でした。
それを知った新三郎は僧を呼び、1ヶ月で良くなるという魔よけのお札を貼って部屋に閉じこもりますが、お露は毎晩やってきてお札を剥がすように頼んできます。
そして1か月後の夜、鳥のさえずりで目を覚ました新三郎が戸を開けると、そこはまだ真っ暗で、またしても牡丹灯篭が揺らめいていました。
っていう怪談を主人公のあたるがテンちゃんに聞かせているところからこの物語は始まります。
ビビるテンちゃんに対し、あたるは「単なる話さ」と言い、ジュースを買いに一人で外に出ていきます。
しかし、自動販売機の前でジュースを飲んでいると、「カランコロン」という下駄の音が響き渡り、牡丹灯籠の光が近づいてきたんです。
驚いたあたるは、何かに吸い寄せられるかのようにその場から姿を消してしまいます。
あたるを探しに来たラムが目にしたのは、自動販売機に残されたジュースの缶とサンダルだけでした。
慌てて街中を探し回るラムですが、見つけることはできず、朝になってへとへとになって帰宅します。
すると、あたるはすでに家に戻っていたんですが、とてもやつれた顔をしていました。
ご飯もろくに食べず、「お前びょーきやないかぁ?」とてんちゃんに言われ、チェリーにも「何か恐ろしいものに取り憑かれた顔じゃ」と言われてしまいます。
その晩、ラムはあたるの首に縄をかけ、外に出ていけないようにします。
しかし、またしてもカランコロンと音が鳴り響き、牡丹灯籠が現れると、あたるは吸い寄せられるように家を出ていってしまい、ラムとテンちゃんは何らかの力によって気を失ってしまいます 。
次の日の晩、ラムはより厳重なロープであたるを縛り、いざとなったらあたるごと電撃を浴びせようと待ち構えます。
すると部屋が暗くなり牡丹灯篭が現れ、ラムは電撃を放ちますが、その電撃を浴びたのはなぜかテンちゃんでした。
そしてあたるはまたしても姿を消してしまいます。
牡丹灯篭に連れられたあたるは宙に浮かび、とてもやつれていて、しかしどこかニヤついたような顔をしているんですよね。
ラムはもちろんあたるの捜索に出ていたんですが、面堂も「諸星とラムの間に亀裂が生じている」のをチャンスと思い、あたるの異変について調べていたんです。
ちなみにこのシーン好きです。
調査のためにあたるの家まで面堂が来ていたんですが、怪談から落ちてきたあたるの額に「好き」「愛してる」という文字が書かれており、面堂があたるに真相を問い詰めると、あたるはうつろな表情で「パラダイス」と答えるだけでした。
面堂は「パラダイスしたい…!」と心に叫び、その晩、ラム、テンちゃん、チェリーを誘い、4人で改めてあたるの後をつけることにします 。
再び「カランコロン」と下駄の音が響き牡丹灯篭があらわれ、あたるは導かれるように歩き始めます。
一行がその後に続くと、たどり着いたのは、面堂の妹・了子の中学にある女子寮でした 。
あたるを追って女子寮へ入った一行はバラバラになり、チェリーはマツタケのにおいに釣られて何者かに殴られ気絶。
ラムは中の気配がした方に行くと中の顔の罠にかかり驚いているところを後ろからバグられてキゼツ。
テンちゃんは人形のようなものに驚かされて気絶。
と言う感じで面堂以外のメンバーが次々と罠にはまってしまいました。
気が付くと誰もいなくなっていることに不信感を覚えた面堂は、廊下で泣いている女の子を発見し、声を掛けますが、その女の子はのっぺらぼうだったことで驚いていると後ろから殴られて気絶してしまいます。
その頃、あたるは女子寮の講堂で、女子学生たちに囲まれていました。
壇上に居た女性が「今日は皆さんに良い知らせがあります。髪が私たちに新しい下部をお使しになったのです」といってさっきの気絶した4人を連れてきます。
するとその壇上の女性は面堂の妹である了子だということと、あたるに催眠術をかけ、犬になるように命令していたことも判明しました。
犬になったあたると、それを見て大喜びする女子学生たち 。
面倒は了子に催眠術なんかできるわけないと言い、それを聞いた了子は兄に催眠術をかけようとしますが、面堂は催眠されません。
チェリーが催眠術に使われたお香の成分を調べると、重要な成分が1つ足りていないことが分かります。
ということは、あたるにも催眠術は掛かっていなかったわけで、最初から催眠術にかかったふりをしてその状況を楽しんでいただけだったんです。
やつれていたのは毎晩夜更かししてお楽しみしてたからで、了子もラムもそれ以外の人物もあたるに騙されていたので怒ったり悲しんだりしてアニメっぽい終わりを迎えたんですが、
それでも家まで来ていた灯篭とか、あたるが浮遊していたのには説明がつきませんよね。
この回の最後はこんなカットが入って終わるのですが、何か関係はあるのでしょうか…?
というホラー系のトラウマ回でした。
満開の桜が舞い散る公園で、ラムとあたるが腕を組んで歩いています。
しかし、ラムは周囲の風景にわずかな違和感を感じ取り、「うちから離れちゃだめだっちゃよ」とあたるに言いますが、 あたるはそんなラムを振り払い、なぜか桜の枝を折ってしまいました。
「むやみに枝を折ったりすると、次元のバランスが崩れるっちゃよ!」と警告しますが、お構いなしに折ってしまい、辺りは暗くなり、あたるは不気味な笑みを浮かべ大量の花吹雪と共に、ラムの目の前から姿を消すところからこの物語は始まります 。
ラムは一人きり、あたるを呼びます。
シーンは変わり、いつもの友人4人。
彼らは花見大会でどんちゃん騒ぎをしており、コーラで酔っ払い、先生と口論をしています。
そんな騒ぎの外で、面堂はしのぶに「まだ諸星を気にしているんですか?」と問いかけ、腕を組み、2人で歩いて行ってしまうこの辺で、視聴者もこの世界は何かがおかしいと気付くんですよね。
そしてまたシーンは変わり、次は焼きそばの屋台で竜ちゃんを口説いているあたる。
竜ちゃんに焼きそばを1つ頼むと、竜ちゃんの父親が「肉入り3人前だね!」と上乗せして受注し、竜ちゃんもそれに乗ってきます。
そこにチェリーが現れ、あたるの顔に悪い相が出ていると言いながら、あたるの焼そばを食べてしまいました。
次はラムが飛んできて、いつも通りあたるに接して連れて帰ろうとします。
すると目に入ったのはベンチに座りキスをしようとする面堂としのぶ。
あたるはそれを見てしのぶに怒りますが、あたるもラムに怒られて連れていかれてしまい、残された面堂としのぶは不思議そうな顔をして呆然としていましたが、あたるとラムを追いかけることにします。
2人が誰もいない静かなところで話していたんですが「ダーリンと呼ぶな、俺をおちょくっているのか」と怒られてしまうラム。
それを見ていた他のメンバーがあたるを呼び、一体何事だと伺いますが、あたるにも心当たりはなく、しのぶが「方針の変更でもあったのかしら、鬼星の支配に対する地球人の感情を和らげるために、あの鬼娘の婿を地球人から選ぶとか…」と言い、みんな納得します。
すると男連中は「俺たちにもチャンスがあるわけだ」と言い、ラムに言い寄りに行き、あたるとしのぶは2人で「お茶でもしよう」と歩いて行ってしまいました。
「だーリーン!」と叫びますが声は届かず、1人になってしまうラム。
何かがおかしいと気付いたラムは「とにかく帰ってみるっちゃ」と言って自分の家でもある、あたるの家へと帰ります。
がしかし、家族の反応は冷たく、家もボロボロです。
あたるから事情を聴くと「鬼ごっこに負けた日から諸星家は最悪な状況」だと言われ、ラムはここでやっとパラレルワールドに迷い込んだことに気が付き、自分が元居た世界を探す旅が始まります。
ラムが次の世界へ行くと、また花見で竜ちゃんを口説いているあたるが居ました。
気絶したあたるをラムが迎えに来ると、あたるはいつもはありえない態度でラムにデレデレしています。
そんな2人が歩いて話していると、面堂が「貴様ら!夫たる僕の目前で白昼堂々真昼間からあいびきをするとは片腹痛い!2つに重ねて叩ききってくれる!」と言いながらとびかかってきますが、ラムは「うちのダーリンにいきなり何するっちゃ!」と反撃します。
ラムがあたるのことをダーリンと呼んでいるのを見て、「妻を取られたとあっては面堂家末代までの恥。」と言いながら切腹しようとしました。
ラムは「そんな芝居しても無駄!」と言いますが、どうやらここは面堂とラムが結婚している世界のようで、ラムは誤ってまた次の世界へと移動します。
次の世界は男女が入れ替わっている世界のようで、この4人が女になっているのを見た瞬間に「また違う」って言って違う世界へと行こうとしますが、同性になったメガネに惚れられた様子で、引き止められてしまいます。
そこに竜之介が現れ、こっちでは女の子の格好をしていましたが、性別が入れ替わっている世界なのでご察し通りです。
この世界ではその2つのイベントだけで、ラムは颯爽と次の世界へと飛び立ちます。
ラムが降り立つと、あたるは姿が見えなかったラムを心配していた様子で「うちのダーリンだっちゃ?」と聞くとそれを肯定。
鬼ごっこのことやみんなの性別を聞いてもラムの世界と一致していたので、ラムは「よかった」と言いながらあたるに抱き着きます。
でも、あたるの顔は少女漫画っぽくなってますし、ラムに優しすぎるので、視聴者目線では絶対に違うんですよね。
案の定ラムもそれに気付き、次の世界へと飛び立ります。
このシーンファンからしたらかなりいいシーンで、あたるに優しくされてるのに、それに喜ばずに本当のダーリンじゃないと見破って、いつものちょっといじわるで浮気性のあたるを探しに行くのが感動するんですよね。
そして次の世界では、口笛を吹いて歩くあたるがラムを見つけ、ちょっと冷たい態度を取るので本物だとわかり、ラムは元居た世界にのどることができました。めでたしめでたしっていう話です。
当時は色んな作品でパラレルワールドが流行っていて、ホラーチックに描かれていることが多かったんですよね。
今回はホラーと言うよりも、いろいろな世界に迷い込んで中々帰れないのが不気味な回でした。
僕は、小さい頃に迷子になって、もう家に帰れないという絶望した記憶が蘇ってきました。
朝食の支度をし、息子と夫を送り出し、掃除や洗濯といった家事に追われ、夜になれば、限られた予算で家族の食事を用意し、みんなをお風呂に入れた後、自分は残り湯に浸かって一日の疲れを癒す。
そんな平凡でいつもと変わらない日々の繰り返しているあたるの母。
しかしある休日、その日常は思わぬ出来事で崩れていきます。
プロレス会場と見間違えるほどに乱闘が起きているバーゲンセールに、あたるの母も参加していました。
順調に敵を倒す母ですが、攻撃を喰らってしまい意識を失います。
「夜明けの晩に、鶴と亀が滑った~」
「あなた、だぁれ?」
ここで母は目を覚まします。
バーゲンセールの会場で転倒した時頭を打ち、軽い脳震盪を起こしただけで特に心配する必要はないことを、おそらく医者である人に言われます。
「どうもお世話になりました。」と立ち去ろうとすると、「あなた、自分がどこへ帰ればいいのか知っていますね?」と意味の分からないことを言われ、きょとんとする母ですが、何も言わずに病室からでました。
しかし病室の外はなぜか真っ暗なデパートで、夢の中にいた女のことすれ違い、退勤ラッシュの時間のはずなのになぜか空いている電車に乗って家へと帰っていきます。
怖くなった母はダッシュで家へと帰りますが、家には不思議そうな顔をしたあたるが居ます。
お父さんを探していると、あたるは指を指し、その方向には年老いた自分の旦那の写真が飾られた仏壇があります。
どうやら子供はあたるではなく、自分の孫であり、あたるとラムの子供の「こける」であり、自分はボケていてこけるをあたると間違え、旦那が死んだのを忘れていることになっていました。
その状況に恐怖した母が写るんですが、その姿は年老いている。というところで悲鳴を上げながら目が覚めます。
そしてまた「バーゲンセールの時に転倒して頭を打ったーー」とさっきと同じことを、さっきとは別の医者から告げられます。
母は今見たとても怖い夢のことを話し、医者も「そりゃ夢ですよ」と慰めてくれます。
今度こそ帰ろうと外へ出ると、そこはまだバーゲンセールが続いている普通のデパートの様子。
元気のない様子の母ですが、無事家へと帰り、あたるが居たので「今日面白い夢見たのよ!」と自慢しようとすると、奥から「あたる誰?」と、もう1人の自分が出てきました。
それには母もですが、あたるも動揺します。
そこでまたシーンが切り替わり、「これから3つ数えるとあなたは目覚めます。3,2,1」と数えられ、目が覚めるとまたそこには別の医者が居ました。
その医者は「中年女性専門の精神分析医であり、あたるの母は治療を受けに来て、自分がかけた暗示で眠っている間に自分の心の奥底に秘められた願望」だと教えられます。
「最初に家に戻った時、家に居たのはあたるの分身とも言える”こける”、ラムは声だけで、主人は遺影だけ。2回目はあたると自分自身の2人だけ。」
このことから、今のあたる母にとって家は「あたるの居場所であり、主人やラムは邪魔ものでしかないとわかる。これがあたるを独占したいという母親の願望」と伝えられます。
しかしあたる母は「意外と芸のない結論ですねぇ」と突き放し、「この世界がまだ私の夢の中ではないとどうして言い切れるの?」と覚醒状態に入り、徹底的に欲望を満たそうと飛び立っていきました。
実際に夢の中だったらしく、宙に浮いたり怪獣を出したり、「ここは私の夢だからなんだってできるのよ」と好き勝手するあたる母。
しかし宙に浮く芸を見せているとテンちゃんから「夢の中で墜落すると目が覚めるんやで」と言われ、最初に夢で見た女の子が現れ、驚いたあたる母は墜落してしまい目が覚め、少しがっかりしています。
あたる母はこの状況に慣れた様子で「今話したり見たり聞いたりしている世界が夢なのか現実なのかを判断する方法」があるかを聞きますが、今度は
「リアルに見えていてもそれが夢かどうかは判別できない。もしかしたら誰かが見ている夢の中かもしれない。しかしここが夢である可能性と同じだけ現実世界の可能性もある」
と言われますが、外に出ると町は荒れ果てていて、ここも現実ではないような雰囲気です。
そんな街を歩いていると、毎度恒例の女の子が戦車に轢かれそうになっていたので、飛び込んで助けます。
女の子が去っていくと、街の住人がエヴァの使途のようなものから何かから逃げていました。
するとあたる父が使途にやられるところを目撃してしまい、「あなた~!」と叫びますが、これもまたあたる母の願望かと思うとちょっとシュールです。
気が付くと周りにはよく知っている顔の人たちが使途と戦う軍の一員として戦っています。
もうこの辺からよくわからなくなるんですが、とにかく使途と戦います。面堂の切り込み隊も出てきて、使途に勝利したと思ったら、またかごめかごめと歌が聞こえてきます。
かごの中にはあたる母がいて、後ろの正面は恒例の女の子。
こんどはカゴ側に混ざって歌っていて、空にはあたるとラムが船から手を振っていて、花火が上がっている。
というところでなんと!この物語は終わりです。
最後まで見てしまうとなんやねんこれって言う感じですが、途中までは夢の中から出られない恐怖をあたる母と共有でき、怖くてトラウマな回なんですよね。
子供ってアニメでトラウマを植え付けられることが多いと思うんですけど、この回は確実に何人かの子供に「夢=怖い」という記憶を植え付けているはずです。
でもやっぱりなんやねんこれ。
最後は堂々の1位である「そして誰もいなくなったっちゃ」ですが、これはこの動画で紹介していますので、こっちの動画を見てもらえればうれしいです。
多分世代の人からすると懐かしいアニメも紹介してますので、楽しい時間が延長できるかと思います。
多分右上に白い「I」みたいなの出てると思うんで、そこから見れます。
チャンネル登録と高評価だけ忘れずにしてくださいね!
じゃ、次の動画でまた会いましょう。