エニグマTVへようこそ、エニグマです。
あなたの目の前に、相手を攻撃できるボタンがあります。
そのボタンで相手は死ぬかもしれません。相手は自分の教え子です。
ただし、相手が苦しむ姿はあなたに見えません。あなたはそのボタンを押しますか?
この実験、結論からいうと「60%以上の人が実際に押した」んです。
ということで今回も、先週に引き続き「非人道的実験」の紹介をしていきます。
ミルグラム実験
1962年、ある事件をきっかけに行われた非人道的な実験「ミルグラム実験」
実験内容は、「閉鎖的な状況における権威者の指示に従う人間の心理状況を実験したもの」
実験のきっかけ
東ヨーロッパ地域の数百万人のユダヤ人を絶滅収容所に輸送するという戦争犯罪の責任者であったナチス、「アドルフ・アイヒマン」
彼はドイツの敗戦後、南米アルゼンチンに逃亡し「リカルド・クレメント」の偽名を名乗り、自動車工場の主任としてひっそり暮らしていました。
アイヒマンは律儀な性格だったため、奥さんとの結婚記念日を忘れずに、花屋で花束を購入しました。
しかし、これがきっかけで「クレメントはアイヒマンである」ことが判明したんです。
彼は非人道的で恐ろしい犯罪の指揮者に位置していましたが、アイヒマン裁判の過程で描き出されたアイヒマンの人間像は「真摯に職務に励む、一介の平凡で小心な公務員だった」とされています。
このことから
「アイヒマンはじめ多くの戦争犯罪を実行したナチス戦犯たちは、そもそも特殊な人物であったのか。それとも妻との結婚記念日に花束を贈るような平凡な愛情を持つ普通の市民であっても、一定の条件下では、誰でもあのような残虐行為を犯すものなのか」
という疑問が提起されたのが、実験のきっかけとなりました。
実験内容
実験内容は、生徒役と教師役に分けて、教師役たちが生徒に電気ショックを与えていき、その威力をどんどん上げていくと言ったもの。
被験者である教師役は40人集められました。
実験の流れとしては、
教師役はあらかじめ「体験」として45ボルトの電気ショックを受け、「生徒」が受ける痛みを体験させられる。
次に「教師」と「生徒」は別の部屋に分けられ、インターフォンを通じてお互いの声のみが聞こえる状況下に置かれる。
「教師」はまず2つの対になる単語リストを読み上げる。
その後、単語の一方のみを読み上げ、対応する単語を4択で質問する。
「生徒」は4つのボタンのうち、答えの番号のボタンを押す。
「生徒」が正解すると、「教師」は次の単語リストに移る。
「生徒」が間違えると、「教師」は「生徒」に電気ショックを流す。
また電圧は最初は45ボルトで、「生徒」が1問間違えるごとに15ボルトずつ電圧の強さを上げていく。
電圧は最大450ボルトで、これは人間が余裕で死んでしまうほどの電圧。
しかし、実際は生徒役には電圧が付加されていなかったんです。
被験者はあくまでも教師役の人なので、生徒役はただのサクラ。
電気を流すたびに教師役の心を痛め付けた叫び声や助けを求める声の正体は、録音でした。
実験結果
実験をする前に行われたアンケートでは、「最大の電圧まで流す人は少ないだろう」と回答する人がほとんどでしたが、実際には被験者40人中26人が450ボルトまでスイッチを入れる結果に。
中には電圧を流した際の生徒役の悲鳴を聞いて、緊張の余り引きつった笑い声を出す被験者もいたといいます。
全ての被験者は、途中で実験に疑問を抱き、中には135ボルトで実験の意図自体に疑問を抱く人も。
何人かの被験者は、「自分たちに支払われている報酬を全額返金してもいいからやめさせてほしい」と願い出てくる人まで出てきていました。
しかし、その場で権威のある博士らしき人から「責任は一切負わされない」ことを確認し、結局300ボルトまでにやめた被験者は1人もいなく、26人が450ボルトのスイッチを入れたという結果になったんです。
つまり、
「人間は性格や育ちに関係なく、置かれている環境によっては残虐な行為もしてしまう」
ということが実証されたんです。
この実験の成果は国内外において賞賛を与えられましたが、同時に倫理性の観点からは、痛みを与える要素の社会的イメージについての批判の声もありました。
まとめ
さて、皆さんどうでしょう?
前回の動画で紹介したスタンフォード監獄実験は、ヤラセのせいで叩かれた部分もありましたが、今回はやらせじゃないと死人が出てるので逆にヤラセで良かったですね。
といっても、自分が教師役の立場になったら、たぶん楽しんで450ボルトまでスイッチを押すと思います。
という冗談は置いておいて、今回紹介するアニメはコレ。
回復術師のやり直しは、回復の勇者である主人公ケアルが自分に対してひどい扱いをしていた他の勇者や国に対して復讐する物語。
元々ひ弱な性格のため、あまり戦闘中役に立たない回復専門の勇者ケアルは、他の勇者や国の関係者など、国がらみで奴隷のような扱いを受けていたのですが、ある日自分のヒールの力に秘められてた真実の力を知るんです。
そして、実は自分が勇者の中でも最強だったと知ったケアルは、タイムリープし、今まで自分を奴隷のように扱っていた人たちに対し、記憶の改ざんを行い復讐。逆に奴隷のように扱う胸糞リョナアニメ。
ほぼ毎回性行シーンがあるので、見るときは気を付けてくださいね。
ということで、次回も不気味且つわくわくするような都市伝説を紹介するので、チャンネル登録、そして通知をオンにして待っててくださいね。
次回はこちらの都市伝説を紹介します。