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【人体実験】スタンフォード監獄実験

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皆さん、人体実験ってやったことありますか?

僕は何回かやったことあるんですよね。

いいとも!って番組があったんですけど。

その中でタモリさんが「お風呂で石鹸を使ったことがない」っていう話をしてたんですよ。

その話になったきっかけが、「タモリさんの肌はモチモチ」っていう誰かの発言だったんです。

これを聞いた当時高校生だった僕は「モチモチ肌欲しくね?」って思って、2週間くらい石鹸やシャンプーを使わずに、シャワーで流しながら体を手でこするだけにしてみたんですよね。

そしたら、素晴らしいことに、体中まぁベトベト。

スタンフォード監獄実験

1971年8月14日、アメリカ・スタンフォード大学心理学部で行われた人体実験「スタンフォード監獄実験」

心理学者「フィリップ・ジンバルドー」指導の下、普通の人が特殊な肩書きや地位を与えられると、その役割に合わせて行動してしまうことを証明するために行われました。

実験の準備

新聞広告などで集めた、普通の大学生70人から選ばれた心身ともに健康な21人の被験者の内、11人を看守役に、10人を受刑者役にグループ分けし、それぞれの役割を、大学の地下実験室を改造した「実験監獄」で演じさせました。

ジンバルドーは囚人達には屈辱感を与え、囚人役をよりリアルに演じてもらうため、実際のパトカーを使って逮捕。

さらに、囚人役の指紋を採取し、看守達の前で服を脱がせ、シラミ駆除剤を彼らに散布しました。

背中と胸に黒色でそれぞれのID番号が記された白色の女性用のsmock、もしくはワンピースを下着なしで着用させ、頭には女性用のナイロンストッキングから作ったキャップ帽を被せます。

そして歩行時に不快感を与えるため彼らの片足には常時南京錠が付いた金属製の鎖が巻かれていました。

更にトイレへ行くときは目隠しをさせ、看守役には表情が読まれないようサングラスを着用させたりも。

囚人を午前2時に起床させ点呼をすることもあった。ただし、これらの服装や待遇などは、現在ほとんどの国の本物の刑務所では見受けられず、実際の囚人待遇より非人道的であり、囚人待遇の再現性は必ずしも高くはなかったといいます。

実験の経過

実験を続けるうちに、看守役は誰かに指示されるわけでもなく、自ら囚人役に罰則を与え始めます。

反抗した囚人の主犯格は、独房へ見立てた倉庫へ監禁し、その囚人役のグループにはバケツへ排便するように強制させ、耐えかねた囚人役の一人は実験の中止を求めますが、ジンバルドーはリアリティを追求し「仮釈放の審査」を囚人役に受けさせ、そのまま実験は継続されました。

精神を錯乱させた囚人役が1人、実験から離脱。さらに、精神的に追い詰められたもう1人の囚人役を、看守役は独房に見立てた倉庫へ移動させて、他の囚人役にその囚人に対しての非難を強制し、まもなく離脱。

離脱した囚人役が、仲間を連れて襲撃するという情報が入り、一度地下1階の実験室から5階へ移動されるが、実験中の囚人役のただの願望だったと判明。

また、実験中に常時着用していた女性用の衣服のせいかは不明ですが、実験の日数が経過するにつれ、日常行動が徐々に女性らしい行動へ変化した囚人も数人いたといいます。

実験の中止

ジンバルドーは、実際の監獄でカウンセリングをしている牧師に、監獄実験の囚人役を診てもらい、監獄実験と実際の監獄を比較させました。

牧師は、監獄に入れられた囚人の初期症状と全く同じで、実験にしてはできすぎていると非難。

しかし、実験は続行されます。

看守役は、囚人役にさらに屈辱感を与えるため、素手での便所掃除や靴磨きをさせ、ついには禁止されていた暴力が開始されました。

ジンバルドーは、それを止めるどころか実験のリアリティに飲まれ実験を続行しますが、牧師がこの危険な状況を家族へ連絡、家族達は弁護士を連れて中止を訴え協議の末、6日間で中止されました。

しかし看守役は「話が違う」と続行を希望したといいます。

後のジンバルドーの会見で、自分自身がその状況に飲まれてしまい、危険な状態であると認識できなかったと説明。

ジンバルドーは、実験終了から約10年間、それぞれの被験者をカウンセリングし続け、今は後遺症が残っている者はいないらしいです。

実験の結果

非人道的な実験として名を残すことになったスタンフォード監獄実験ですが、

  • 元々の性格とは関係なく、役割を与えられただけでそのような状態に陥ってしまう
  • 強い権力を与えられた人間と、力を持たない人間が、狭い空間で常に一緒にいると、次第に理性の歯止めが利かなくなり、暴走してしまう

という風に、実験の結果としては、優秀なデータを残すことになりました。

スタンフォード監獄実験こんな感じで、非人道的、だけども同業の研究者たちから見たら超優秀。みたいな実験なんです。

しかし、称賛していた科学者たちは、後にスタンフォード監獄実験を避難するようになったんです。

スタンフォード監獄実験は仕組まれていた「ヤラセ」だった

スタンフォード監獄実験は、具体的なデータを公開しておらず、ほとんどが被験者による証言のみで結果を発表していました。

そこで、いくつもの大学が同じ実験を行いましたが、スタンフォード監獄実験と同じような結果はなく、なんの成果も得られませんでした。(進撃の巨人風)

ここで「スタンフォード監獄実験はヤラセだったのではないか」という疑念が生まれ始めます。

監獄実験の被験者へのインタビュー

カリフォルニア大学バークレー校のベン・ブルム博士は、これまで未発表だったジンバルドー教授の音声記録テープを調査するとともに、実験の参加者数人へのインタビューを試みました。

その結果、22歳の囚人が監獄内の扱いに耐えかねて発狂したという、実験で最も有名な場面は、やらせであったことが判明したのです。

受刑者役は演技指導されていた

当時学生だったダグラス・コルピ氏はインタビューの際、試験があったため、実験から抜け出そうと狂った振りをしたことを認めました。

臨床医なら自分が演技をしていたことを見抜いたはず。テープを聞けば、分かりにくいほどではないですよ。私は演技なんて得意ではありませんから。つまり自分はかなりいい働きをしますが、精神障害というよりはヒステリックにやるわけです。(コルピ氏)

波紋なんてありませんでした。怪我させられるなんて絶対ないと分かっていましたから。看守が殴るなんてありえなかったんです。自分たちと同じ大学生で、とても安全な環境でした

コルピ氏は受刑者役で発狂までしていましたが、あれは演技であったこと、実験は楽しみながら行っていたことを話しました。

看守役には受刑者を怒らせるように指導

ブルム博士は、ジンバルドー教授が看守役に囚人役を怒らせるよう指示していたことも明らかにしました。

看守役は実験中、本来の性格からは見られなかった残虐性を見せましたが、これは全て実験による「権力を持った」という錯覚からくるものではなく、全て指導のもとだったということです。

記録によると、ジンバルドー教授は実験前の打ち合わせで「肉体的に傷つけたり、苦痛を与えてはいけない」と話していたといいます。

他にも「退屈させてもいい。不満を感じさせてもいい。ある程度は恐怖を感じさせてもいいーーーこの状況において我々は完全な権力を有しています。彼らに人権はありません」といった、洗脳に近い発言もあったといいます。

ブルム氏のインタビューには看守役は、

自分の振る舞いは、研究者が私に期待しているものだと考えていました。

彼は私たち看守に「いい仕事をしている」と伝えに来ました。

実際、我々は人間の性質の理解について、多少なりとも貢献できたことを誇りに思っています。

と答えています。

これ、最後の文からすると、被験者たちも「これはヤラセの実験である」と理解していないように感じますよね。

まとめ

さて、皆さんどうでしょう?

今回はいくつかある人体実験の中からスタンフォード監獄実験を選んでみました。

僕もこの台本を書くまでは、この実験結果は真実だって思ってたんですけど、調べてたらどんでん返しが起こってビックリしましたね。

そして今回のアニメ紹介ですが、これ。

プリズンスクールはあるぶっとんだ高校生たちの話。

ある日、女子風呂を覗こうとした主人公のキヨシ含む男子生徒たちですが、その行為が「裏生徒会」に見つかってしまい、バツとして「プリズン」と呼ばれる監獄で1ヶ月の謹慎生活を強いられることに。

作内では、この裏生徒会に扱き使われたり、プリズンからの脱獄を試みたり、すけべっちなことがあったりと、そんな非日常な男子高校生たちの物語です。

あの「うんこ.mp3」っていう言葉の元ネタでもあって、その言葉が生まれるシーンは面白いので、ぜひ知識としてみてほしい作品です。

ということで、次回も不気味且つわくわくするような都市伝説を紹介するので、チャンネル登録、そして通知をオンにして待っててくださいね。

来週のエニグマTVも人体実験を紹介します。

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